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アメリカでしのぐウエイトレスのブログ

バカヤロー!って叫びたいときだってあるんです…。

訳あって、突然ニューオリンズに行ってきた。


時差2時間、2000マイル離れたかの地へ、1泊2日の強行スケジュール。

現地滞在13時間半。乗り継ぎ行き2回、帰り1回。2日間で、計5回の離着陸。


タッチアンドゴーの訓練かよ。緊急時の避難VTRも5回見た。

最近の国内線じゃ毛布も貸してくれないのに、エアコン効きすぎで寝れない。



2日間の平均睡眠時間、約2時間。



ちょっとそこまで、ってわけにはいかない。やっぱり遠い…。


LAの空港に着いて、自分の車に乗り込んだら、

口きけないほど疲れてた。




ひまさえあれば寝続けて、なんとか復帰しつつある私。

だけど、


回復の見込みのない友人を見舞うのは、やっぱりつらかった。



日本食レストラン内でのセクハラ。


スシマンのおいたがすぎて、ウエイトレスの逆鱗に触れる、というのがほとんどか。

もともとスシマンなんて人種は口のきき方も知らないヤローが多いので、心の広いウエイトレスたちは、


あ、またアホがほざいてるわ。(-_-メ


と、優しく受け止める、あるいは、軽く聞き流すという、オトナの対応をする。

だって、目くじら立てて怒ったりしたら、向こうの思うツボなのだ。


そうは、させるか。ヽ(`Д´)ノ


長年の経験のせいで、セクハラという言葉から勝手にスシマンを連想してしまい、勝手に、


ほっときなさい。相手にしちゃダメよ。(;^_^A


という、答えを導き出してしまっていたが、そういえば、まだ彼女の訴えを聞いていなかった。


とりあえず、聞いてみないと。


彼女は固まったまま、話し始めた。まるでロボットが話してるみたいだ。(゚ー゚;


あのね、私、バーで伝票書いてたの。そしたら、バーのおじいちゃんに声かけられて。。。(ノ_・。)




18歳未満の方、ご遠慮ください。orz





ねえねえ、見て見て。って、おじいちゃんが言うから、指差す方を見たら。。。。(ノ_-。)




出してたのよ!o(;△;)o


え?出してたって、その。。。(;^_^A





そう、おちん○ん、出してたの!!

(T▽T;)



ワレワレ、日本語を操れるという特技があってよかった。彼女は興奮して、かなり大きな声になっていたが、周囲の客はまるで反応しない。



そういえば、

おじいちゃんが、バーの椅子の上でズボンの前をいじっていたのを私は見た。おじいちゃんはいつも、ウエストがゴムのジャージをはいているので、バーの椅子にひきずり上げられるとき、ずり下がってしまったジャージをたくしあげているのだろうと、そのとき私は思ったのだのだが、それは、準備だったのか。


彼女はまた、私とは別のおじいちゃんの妙な行動を目撃していた。


おじいちゃん、食べるとき手が震えてるじゃない。あなたも知ってるでしょ?

さっき見たとき、ズボンの上で手がもぞもぞしていたんだけど、病気で手が震えているんだな。かわいそうだな、って思ったのよね。でも、あれって、その、そうじゃなくて、わざと動かしてたってことなのよね、きっと。


はあ。多分、間違いない。(;^_^A


実は私、このとき不謹慎にも、病気で震える手、という彼女の勘違いがツボにはまって、笑いがこみあげてしまったのだが。。。


が、笑ってなんていられない。私も見てしまった。おじいちゃんのジャージの真ん中にある、1ヶ月以上も冷蔵庫に放置されたエリンギみたいな物体を。orz



どうしよう。(ノ_・。)


どうしようか。orz



なんと、セクハラ犯は、いちばん害がなさそうなバーのおじいちゃん客だった。

しかも、自意識過剰な女の思い込みでもなんでもなく、れっきとしたセクハラだ。


というか、もしかして犯罪じゃないか、これ?


ウエイトレスは、作業場であるバーに近づかないわけにはいかない。

そして、そこにすました顔をして座っているおじいちゃんは、多分、今も出したままだ。


と、とりあえず、誰かに相談しないと。(;^_^A


おちん○ん出したおじいちゃん客なんて、私に太刀打ちできる相手じゃない。



彼女は、店でいちばん信頼できそうな男性従業員に打ち明けた。

スシマンには知られてはならない。幸いバーはスシバーからは死角になっている。


スシマンがおもしろがりそうなネタをわざわざ提供する必要はない。最悪の場合、ウエイトレスが標的となり、


おまえが物欲しそうな顔してたんだろ。ヽ(゜▽、゜)ノ

相手してやれよ、どうせ彼氏もいないんだろ。ヽ(゚◇゚ )ノ


などと、別のセクハラを受け、最悪の場合、このさきずっと、


じじいに、ちん○見せられたウエイトレスо(ж>▽<)y ☆


と、言われ続けるかもしれない。


彼女に打ち明けられた、優しい男性従業員、それはボス。

妙な笑顔を浮かべたまま、固まってしまった。



えと、、、、っていうか、その、、




立ってるわけじゃないんだよね。(;^_^A



いい人って、思いもよらぬ悩みを打ち明けられると、真剣に相談に乗ろうとして、とっさに妙なことを口走ってしまうものなのかもしれない。



その間にも、時間は刻々と過ぎ、おじいちゃんは、次第に大胆になっていく。

ジャージから出したおちん○んをシャツで隠し、作業場でウエイトレスが一人になると、シャツをまくりあげる、という遊びに興じている。


バーはもともと、ウエイトレスが作業場に使うほどの場所なので、ダイニングからもスシバーからもキッチンからも死角になっていて、店の入り口近くにあるとはいえ、その場所に近寄らない限り、誰の目にも触れることがない。


いつもいつも、不自由な体に鞭打って、背の高いバーの椅子によじ登っていたのは、おじいちゃんの計画だったのか。(-""-;)



結局、相談を持ちかけられた彼が、おじいちゃんの耳もとで何やらささやき、そして、


OK。。。。。


という、おじいちゃんのかぼそい声で、すべてが終わった。




彼が、おじいちゃんに何と言ったのか、わからない。聞けば答えてくれたのだろうが、なぜか尋ねることができなかった。


おじいちゃん客は、いつもより早く、


勘定をくれ


と、言った。あきらめて帰るつもりらしい。



で、ほっとしたのもつかの間。そういや、ワレワレにはまだ一つ、おじいちゃんを椅子から下ろす、という仕事が残っている。



おじいちゃんからのセクハラ被害を最小限にとどめるため、


おじいちゃんの相手をしなければならないときは、二人一緒にしようね。


と、提案した彼女は早番で、すでに帰ってしまったあとだ。



裏切り者。orz


仕方なく、一人でおじいちゃんの手伝いをし、帰っていく後姿を見送った。



一度、作業場でバーに座るおじいちゃんと目があった。おじいちゃんはまとわりつくような視線をこちらに送りながら、彼女いわく中気で震える手を、股間にあてていた。


このとき私は、かなり頭にきて、


このじじい、帰り際、おまえの歩行器をおもいきり蹴飛ばしてやる。

((o(-゛-;)



と、息巻いていたのだが、歩行器を頼りによたよたと歩くおじいちゃん客の背中に、不覚にも、言葉にできない哀愁のようなものを感じてしまった。


いかん、こんなエロじじいに同情は無用だ。

それより、同情すべきは、わがボス。


あんな体で毎週通ってきて、よっぽどウチの料理が気に入ったのかと思ってたのに、



ただ、ちん○出す機会うかがってただけだったのかよ。。。。orz




確かに。



毎日毎日、変客を相手にしていても、毎日妙な事件に遭遇しても、それでも、

もうこれ以上はないだろう、という事件が、



毎日起きる。

アメリカのお年寄りは元気だ。


日本のお年寄りより健康だ、という意味ではない。むしろ、長年、身体に悪そうなものを食べ続けたせいで、糖尿や高血圧で悩む人は多いし、車生活のツケで、足腰が弱るのも早そうだ。


それでも、家にひっこまず、杖をついても歩行器を押してでも、着飾って外に出る。


日本人のお年寄りはぜったいに着ないだろうというような、派手なワンピースに真っ赤な口紅のおばあちゃん。逆毛だてた髪は、きっと毎日セットしてるんだろう。おじいちゃんは、ジーンズにスニーカーといったラフな格好なことが多いが、それでもキチンと身だしなみに気を使っているのが分かる。


そういうお年寄りカップルが席を立ち、杖をついてお互いを支えあいながら帰っていくのを見送るとき、


いったいどっちが運転して帰るんだろう。(゚ー゚;


と、少々不安になったりするものだ。


一、二ヶ月前から、毎週同じ曜日の同じ時間にくるようになった、おじいちゃん客。

歩行器を押して一人でやってくる。足腰がそうとう弱っているらしく、店の中まで入ってくるのにすごく時間がかかる。歩行器を押す手には、しっかりと車のキーが握られているのは、彼が自分て運転して、ここまでやってきているという証拠。


すげー。(((゜д゜;)))



おじいちゃんは、なぜかダイニングではなく、店の入り口近くのバーにいつも座る。


アメリカのレストランは、それほど規模が大きくないところでも、入り口にウェイティングバーがあるところが多い。

そこで待ち合わせの相手を待ったり、お酒を飲んだり、気が向いたら軽く食事をすることも出来る。


元々そういう作りであったレストランを改装した日本食レストランにも、その名残で小さなバーが残っていることがある。


が、ほとんどの場合、ウェイティングバーとしては機能しておらず、サーバーが飲み物を作ったり伝票を書いたりする、作業場に成り下がっている。一応、格好だけはバーの様相を呈しているので、ときどき、ウエイトレスに話し相手をさせようとたくらむ、一人客などがそこに陣取ったりする、なんとも曖昧な空間なのである。



このおじいちゃん、無口だし、特に相手をしてもらいたいふうでもない。それに、バーカウンターの椅子はおじいちゃんには高すぎて、折りたたんだ歩行器をささえにして、そしてサーバーがひきずり上げるようにして、ようやくよじ登れるようなシロモノだ。段差はスロープになり、店内の通路、トイレは車椅子が入れなければならない、といったように、アメリカのレストランはバリアフリーがすすんでいるが、このバーの椅子は、足腰の弱りきったおじいちゃんには、かなりの難所だ。それでも、おじいちゃんは、バーに座りたがる。


最近では慣れてきて、片手を折りたたんだ歩行器に、もう一方の手をバーの椅子に乗せて、ワレワレが引きずり上げてくれるのを待っている。orz



家を出て車に乗り込むところから、お気に入りのバーの椅子に引きずり上げられるまで、かなりの困難を乗り越えなければならないはずだが、それでも、毎週同じ時間にやってくる。


よっぽど気に入ったに違いない。




この日も、いつもどおり、おじいちゃんを無事にバーの椅子に引っ張り上げ、私はダイニングの客の相手をしていた。


すると、後ろから同僚ウエイトレスのささやく声が。


助けて、みみちゃん。(´□`。)

セクハラされた。。。orz



振り向くと、真っ赤な顔の同僚ウエイトレスが、固まっている。



え?


セクハラ? まじで?(  ゚ ▽ ゚ ;)


って、真に受けるのは早すぎる。ささいなことで、セクハラセクハラと騒ぐアメ人女が多いのも事実なのだ。

そして、アメ人化した日本人はさらにタチが悪く、アメリカ人と同じ感覚は持ち合わせていないのに、アメリカ人と同じ物差しで物事を測ろうとして、ズレた発言をすることがある。


しかし店には、無敵のハラスメント軍団、スシマンたちもいるし、彼女の表情からしてウソでもなさそうだ。


ふだん無駄に愛想のいい彼女が、こわばった顔でぢっと私を見ている。



聞いてやらねばなるまい…。orz




続く。


いやな客とか、むかつく客とか、を通り越して、人間不信に陥らせるような客っている。

まあ、人格が壊れたヤツだって、外に食事に出かけるワケだから、運悪く、そういう人間に出会うこともあるってことか。


ちょっとおもしろくないことがあって、数週間前の記憶をたどっていたら、よみがえってきた、とある女性客とのやりとり。


なぜ、すっかり忘れていたのかわからないが、思い出したら、かなり、

頭にきた。
しかも、思い出させてくれたのは、当のご本人様だ。

わざわざ、ありがとよ。


客は、人である前に客。 同じ人間だと思えば腹の立つことも、心も通じる人間である以前に、客なんだ、と思えば、なんでもスルーできるのか?

そう考えるのも、なんだかむなしい。



ああ、


無人島に行きたい。




午後5時半、オープンを待っていたかのようにドヤドヤと入ってきた、



日本人熟女6人組。(*゚ー゚*)



こんなに大人数の日本人熟女をいっぺんに見るのは、めずらしい。

綾小路きみまろのライブでも始まるのか??



彼女たちの一人が、席につくなり私にこう言った。


ねえ、○○さんって、知ってるでしょ? ここの常連さん。(o^-')b


と、よくある日本人の苗字を挙げた。



はあ、えーと。(;^_^A


私はもともと、人の名前をなかなか覚えないタチだ。が、数多くない、日本人の常連客となれば話は別なのだが。



ほら、こんなで、こーんな感じの男の人よ。ヽ(゜▽、゜)ノ


別の女性客が手振りもつけて説明した。彼女が、頭頂部に手をやった、ハゲ、というジェスチャーで、ようやく思い出した。orz


私達、○○さんの紹介で来たの。o(^-^)o


あ、そうですか。(;^_^A


かなり特徴ある風貌を教えてもらわなければ分からないようでは、すでに常連といえるレベルではないのだが。

しかし、彼女たちのおかげで、何度か見たことがある、ちょびヒゲにすだれハゲの日本人男性客の名前が分かった。



でね、彼に聞いたのだけど、この店、メニューに載っていないスペシャルがあるんだってね。(^∇^)


ぶっちゃけ言わせてもらえば、アメリカのすし屋には、客の数だけスペシャルがあると言っても過言ではない。

今やっと、顔と名前が一致した客のスペシャルメニューなんて、分かるわけないので、黙って聞いていた。

というか、彼女たちは、私に問いかけているようでいて、実際は、ただ一方的にしゃべり続けている。orz



ちらしよ、ちらし寿司。メニューにないんでしょ? 私達、今日は遠くからわざわざ、それを食べに来たの。o(^▽^)o


そうそう、○○さんに言われたの。オーダーするときに○○さんの名前を出さないと作ってもらえないから、って。(o^-')b



メニューにちらしを載せないのは、アメリカ人は知らないことがあるとすぐに、注文する気もないのに


ねえねえ、これってなあに?


と尋ね、注文する気もないのに、


何と何が乗ってるの?


と、すべての具を言わされ、万が一、注文してみようと思ったとしても、


え、ボク、それキライなんだよね。


と、他の具に代えるように迫り、最悪の場合、


具は全部サーモンに代えろ。


と、脅すからで、日本人客が来て、ちらしが食べたいと言えば、いつでも作る準備はあるのだ。

けっして、特別、○○さんだけにお出しするわけではないのだが、ご本人も熟女たちも、そう思い込んでいるので、そのままにしておくのが、みんなのためのようだ。



で、めでたく日本人熟女たちの前に○○さんスペシャルのちらし寿司が並んだ。


店はオープンしてまだ数十分。客は彼女たち以外誰もいない。店内を彼女たちの歓声が響き渡る。


すごーい。

さすが、○○さん!


スペシャルねー。

特別なのよー。

さすがねー。


他に客もいないので、彼女たちをあまり無視するわけにもいかず、ヘラヘラと彼女たちの感動に付き合っていた。



早く他の客、こないかなー。間がもたねーよ。

ヘンなアメリカ人客が来て、妙な質問攻めで私を独り占めにしてくれないかなー。


お茶を差し替えながら、そんなことを考えていたら、願いが叶ったのか、アメリカ人カップルが入ってきた。


熟女軍団から解放されたせいか、いつもより、優しく丁寧に接していたら、アメ人客、調子に乗ったのか、あれこれしつこく質問してくる。


神様って、バカ正直だ。orz



さんざん悩んだ末、彼らは、ありきたりなスシロールを数種類注文した。


そして、ちょっと熟女のテーブルもかまってやろうか、と向かったとき、


アメ人カップルテーブルの男が手を上げて、私を呼んだ。



あのこれ、食べられないから、返すよ。(-""-;)


返された皿を見てみれば、半分近く食べたあとだ。


あの、半分くらい食べたように見えますが…。(;^_^A


女が口を出した。


これキライ。がんばって食べたけど、もう食べられないわ。だから、もって帰って!(゙ `-´)/



英語ってむずかしい。Please take them back. とは、


これ下げて。まずくて食えなかったんだから、お金は払わないわよ。の意である。



神様って、いじわるだ。orz

それとも、妙なことをお願いした罰なのか。